監督 山田火砂子

私のかあさんは知的障がい者でしたが、
私にとって最高の母でした。

私のかあさんは知的障がい者でしたが、
私にとって最高の母でした。

映画「わたしのかあさん ―天使の詩―」

こども家庭庁こども家庭審議会
推薦児童福祉文化財

寺島しのぶ

常盤貴子

  • 安達祐実
  • 落井実結子
  • 渡辺いっけい
  • 東ちづる
  • 宅麻伸
  • 春風亭昇太
  • 辰巳琢郎
  • 渡辺梓
  • 窪塚俊介
  • 山田邦子
  • 小倉蒼蛙
  • 堀内正美
  • 松木路子
  • 磯村みどり

高島礼子

船越英一郎

監督・ゼネラルプロデューサー山田火砂子

原作菊地澄子『わたしの母さん』(北水)

2024330日(土)

新宿K's cinemaほか
全国公開

イントロダクション

92歳、日本最高齢の女性映画監督、山田火砂子が児童福祉文化賞受賞の児童文学『わたしの母さん』(菊地澄子作)を豪華キャストにて映画化!

知的障がいの子を育ててきた自らの経験から、ある少女の葛藤を希望として描く。70歳より監督としてデビューした山田火砂子の10作目。知的障がい者の両親は溢れる愛で二人の子どもたちを育てるが、ある日、長女高子は両親が知的障がい者で有ることを知り、強く反発。母を演じるのは寺島しのぶ、娘の高子は、成長後の姿を常盤貴子が演じる。子供は親を選べないけれども、親子の絆のかけがえのなさは簡単に他人と比較できるものなのか。難役の吃音の父を渡辺いっけい、高子を優しく諭しながらも、娘はエリートとして教育したい清子の主治医を船越英一郎、その娘は成長後、安達祐実、近所の老人に山田邦子、養護学校の教員に東ちづる、さらに清子の兄を春風亭昇太、祖母を高島礼子が演じる。現代は共生社会というが、時に障がい者や痴ほう症の方々を殺める事件が起こる。知能に障がいを持つということは誰に出るか分からないということ。みんながそれは私だったかもしれないと思えたら…。この映画を通じて共に想いを馳せ、痛ましい事件の起こらない社会になったらよいのにと思う。

ストーリー

知的障がい者の両親のもとに高子は生まれた。
一時は周囲と違う両親を恥じたが、時は流れ…
高子を変えた、母・清子の思い出とは――

障がい者特別支援施設の園長である山川高子はある日、親友から母親・清子のことを本にしないかと声をかけられた。
今でこそ福祉に従事する高子だが、かつては障がい者をうとみ憎んですらいた。高子は聡明な子だったが、両親は知的障がい者でありそれを恥じた時期があったからである。
親友の言葉に高子は小学三年生の頃を思い出す。同級生に母親を見られたくなくて、授業参観のお知らせを隠していた高子だったが、それを見つけた清子は授業参観にやってきてしまう。騒がしくおどけ、同級生から失笑を買ってしまう清子。その後、両親が知的障がい者であることを知らされ、高子は動揺する。そんな高子の心を癒したのは母清子の裏表のない、何より高子を愛する気持ちであった。

キャスト

人物相関図はこちら

寺島しのぶ

高子の母
山川清子

寺島しのぶ

常盤貴子

愛清園・園長
山川高子

常盤貴子

高島礼子

高子の祖母
谷岡秀子

高島礼子

船越英一郎

優子の父
小杉和哉

船越英一郎

落井実結子

高子の幼少期
山川高子(10)

落井実結子

安達祐実

高子の友人
河合優子

安達祐実

東ちづる

清子の元担任
田辺真理子

東ちづる

渡辺いっけい

高子の父
山川高夫

渡辺いっけい

宅麻伸

社会福祉の実践家
糸賀先生

宅麻伸

春風亭昇太

清子の兄
谷岡太郎

春風亭昇太

辰巳琢郎

優子の夫
河合信夫

辰巳琢郎

山田邦子

老人
竹田信子

山田邦子

窪塚俊介

愛清園・副園長
渡辺健太郎

窪塚俊介

堀内正美

牧師
尾崎知次

堀内正美

磯村みどり

老人
上野たつみ

磯村みどり

松木路子

老人
山田みお

松木路子

渡辺梓

高子の担任
中村道子

渡辺梓
寺島しのぶ

寺島しのぶ

高子の母 山川清子

コメント

山田監督
又作品に呼んでくださりありがとうございました。
人生の大先輩である監督、負けるもんかと強い気持ちを持って立ち向かう監督のお姿はパイオニアであり憧れです。
又ご一緒できる日を心待ちにしております。
感謝を込めて

プロフィール

1972年12月28日生まれ、京都市出身。文学座を経て舞台・映画・ドラマで活躍。荒戸源次郎監督の『赤目四十八瀧心中未遂』(2003)と廣木隆一監督の『ヴァイブレータ』で国内外の映画賞の女優賞を数多く受賞し、若松孝二監督の『キャタピラー』(2010)ではベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)を獲得し、平柳敦子監督の『OHLUCY!』(2018)ではインディペンデント・スピリット賞主演女優賞にノミネートされた。『空白』『キネマの神様』で2021年報知映画賞最優秀助演女優賞を受賞。

常盤貴子

常盤貴子

愛清園・園長 山川高子

コメント

山田火砂子監督の舞台挨拶はいつも、お客様が監督のトークを心待ちにし、大盛り上がりする。政治や福祉の話でも、歯に衣着せぬ物言い、手厳しい指摘であればあるほど、会場からは「よ く言った!」とやんややんやの喝采と笑いが起こる。豊富な知識に裏打ちされたトークゆえなのだろう。監督が撮る社会的な映画に興味を持ち、観に来てくださるようなお客様方は特に、人がなかなか口に出せないようなことをスパンと言ってくれるから爽快なのだろう。今回の映画でも同様に、障害者の日常を赤裸々に描きつつも、福祉の闇までをセリフに紛れ込ませてサラリと言わせている。世が世なら・・・逮捕です(笑)膨大なセリフを覚えなければいけない私たちは大変だったけれど、映画の中で、しかもセリフとして、そんなことを言わせてもらえることに幸せを感じていたりもする。つまり・・・私たち俳優陣も、山田火砂子監督を心待ちにしている。

プロフィール

神奈川県出身。数多くの作品に主演・ヒロインとして出演、代表作に映画『赤い月』『野のなななのか』、テレビ『愛していると言ってくれ』『beautiful life ー二人でいた日々ー』『グッドワイフ』など。山田火砂子監督作品は『筆子・その愛ー天使のピアノー』『山本慈昭 望郷の鐘 満蒙開拓団の落日』『われ弱ければ 矢嶋楫子伝』に続いて4作目となる。

高島礼子

高島礼子

高子の祖母 谷岡秀子

コメント

障害を持つ子の母親を演じさせていただき、障がい者の純粋さ、素直さに触れることができました。台詞の中にある、「負うた子に教えられ」はまさに大人になった私たちが忘れてしまったもの、失ってしまったもの、見えなくなってしまったことに気づかせてくれるシーンでした。一人ひとりが違った感性、見方を持ち、それぞれの意見を尊重していくことの大切さを学ぶことができる作品でした。障がい者に関わる方たちだけでなく、純粋な思いからは離れてしまった方たちにも多く見ていただきたい作品です。

プロフィール

1964年神奈川県生まれ。1988年にCMに出演したのを契機に、「暴れん坊将軍Ⅲ」で本格的に女優デビュー。初主演映画「さまよえる脳髄」で注目を集め、99年から「極道の妻たち」シリーズの4代目「極妻」に抜擢され代表作となる。2001年「長崎ぶらぶら節」で日本アカデミー賞助演女優賞を受賞。近年では映画「祈りー幻に長崎を想う刻ー」や映画「いちばん逢いたいひと」に出演。

船越英一郎

船越英一郎

優子の父 小杉和哉

コメント

私の映画初出演は現代ぷろだくしょん作品「もうひとつの少年期」です。俳優人生2年目の冬でした。山田監督はプロデューサーとして陣頭指揮を執っておられました。演技経験が極めて乏しい新人が足掻き、もがきながらも難役を演じ切る事が出来たのは、山田プロデューサーの適格な指導と叱咤激励のお陰である事は言うまでもありません。
その大恩ある山田監督から、実に40年もの歳月を経てお声掛け頂いた事は法外な喜びであり、特別な思いを込めて演じさせて頂きました。
クランクアップの際に監督の口からポロリと「あんた上手くなったね」という言葉がこぼれた瞬間、思わず熱いものが込み上げました。
心より感謝深謝です!

プロフィール

1960年生まれ、湯河原出身。1982年「父の恋人」でデビュー。民放全局の2時間ドラマに主演したことから「2時間ドラマの帝王」の異名をもつ。近年、バラエティ番組や情報番組の司会や広告でも活躍する。最近の作品では「赤ひげシーズン1〜4」「警視庁考察一課」「テイオーの長い休日」などがあり。昨年、明治座創業150周年記念「赤ひげ」にて初めて舞台での主演を務めた。

落井実結子

落井実結子

高子の幼少期 山川高子(10)

コメント

高子ちゃんのシーンが多かったので、スタッフさん達と仲良くなれたことがうれしかったです。
お芝居は泣くシーンが多かったので少し大変でしたが、寺島さんと一緒にお芝居できることが楽しかったし勉強になりました。寺島さんも父さん役の渡辺いっけいさんも、役の時と役じゃない時とで全然ちがって、やっぱりすごいなと思いました。
私は、高子ちゃんとかあさんが最後ギューッとするシーンが大好きです。高子ちゃんの家族思いな所が好きなので、それが伝わるといいなと思います。

プロフィール

NHK「大河ドラマ 光る君へ」紫式部の幼少期・まひろ、NHK「ドラマ10 大奥」徳川家治役、CX「世にも奇妙な物語 `22秋」松久保七海役、NHK「夜ドラ カナカナ」夏影英子役、NHK「大河ドラマ 鎌倉殿の13人」大姫役、TBS「この恋あたためますか」 神子茉由役、NHK「土曜ドラマ 少年寅次郎」車さくら役、EX「緊急取調室 3」第6話ゲスト 西崎凜役、映画「窓ぎわのトットちゃん」青木恵子役、映画「母性」清佳役(少女時代)

安達祐実

安達祐実

高子の友人 河合優子

コメント

初めて山田監督の作品に参加させていただきました。
撮影現場は活気があって、何より監督が本当に力強く、とても生き生きとした撮影で楽しい時間でした。
常盤さんとは、約10年ぶりの共演でしたが、合間に当時の懐かしいお話などもしながら、そして本番では、常盤さんの素敵なお芝居をふたたび間近で感じることが出来て、とても幸せでした。
この作品が多くの皆様に届きますように!

プロフィール

2歳からキッズモデルとして活動を始め、94年の日本テレビ系ドラマ『家なき子』で本格的にブレイク。 同作品の台詞は、新語・流行語大賞にも選ばれるなど社会現象となった。 以降も幅広い役をこなす実力派俳優として数々のドラマ、映画に出演し、今年芸能生活40周年を迎えた。

東ちづる

東ちづる

清子の元担任 田辺真理子

コメント

「障害」ってなんだろう?「フツウ」ってなんだろう?
いわゆる「フツウ」と表現するマジョリティの人たちと何かしら違う特性のあることで、不自由や不便、不快を感じて自分らしく生きられないって、とってもおかしなこと。その特性のある人の人数が少なくても、マイノリティとカテゴライズされたくない(マイノリティとは、少数という意味だけではなく、困っていたり生きづらさを感じている人たち)。
それは、自分は「フツウ」だと思い込んでいる多くの人がつくってきた社会の慣習や、成熟していない制度のせい。その「フツウ」から外れてしまうと生きづらくなるのでは・・・という不安のせい。
そうしたことに気づくと、人は変わる。「フツウ」なんてない。誰もが人が自分らしく生きられる社会が、全ての人が安心だ、って。
それを、この映画が、やさしく、あたたかく、伝えてくれます。撮影現場も、やさしく、あたたかでした。きっと作品からも滲み出ていると思います。

プロフィール

広島県出身。会社員生活を経て芸能界へ。ドラマ、司会、コメンテーター、講演、出版など幅広く活躍。2012年 アートや音楽、映像、舞台等を通じて、誰も排除しないまぜこぜの社会を目指す、一般社団法人「Get in touch」を設立し、代表として活動中。 東京2020オリパラ公式プログラムの配信映像『MAZEKOZEアイランドツアー』の企画・構成・キャスティング・演出・総指揮を手掛ける。

渡辺いっけい

渡辺いっけい

高子の父 山川高夫

コメント

今回僕が演じたお父さんは障害による吃音症を患っている設定です。吃音での物言いが作為的に見えてしまったら作品にとってマイナスになってしまう・・これは難しい仕事になるぞと僕は少しプレッシャーを抱えながら撮影現場に向かいました。するとそこには、僕の比ではないプレッシャーの中で役に取り組んでいる寺島しのぶちゃんがいたのです。彼女の体当たりの演技を目の当たりにし一緒に芝居をしていると、自分のプレッシャーなどいつの間にか消えていました。吃音を表現する事より目の前の家族としっかり向き合う事が何より大事だと彼女の芝居に教わりました。大袈裟でなく今回のお母さん役は寺島しのぶちゃん以外には考えられなかったでしょう。スタッフワークも素晴らしくとても気持ちの良い現場でした。子役のお二人も可愛かった。
山田監督の現場はいつも僕に何らかの学びを与えてくれます。
監督、有難うございました。

プロフィール

1962年、愛知県出身。大阪芸術大学在学中に当時学生劇団だった劇団☆新感線に参加。大学卒業後に上京し、状況劇場に入団(1988年退団)。1992年のNHK連続テレビ小説「ひらり」出演をきっかけに以降数々の作品に出演、バイプレーヤーとして存在感を発揮している。2019年の「いつくしみふかき」で映画初主演。
近年の映画作品に「オジさん、劇団始めました。」主演(山本浩貴監督)、「Winny」(松本優作監督)、「シャイロックの子供たち」(本木克英監督)、「マリッジカウンセラー」主演(前田直樹監督)がある。 「母 小林多喜ニの母の物語」「われ弱ければ 矢嶋楫子伝」に続き山田火砂子監督作品は今回は三作目となる。

宅麻伸

宅麻伸

社会福祉の実践家 糸賀先生

コメント

2023年11月19日。もう直ぐ92歳になられるという山田火砂子監督にようやく、初めてお目にかかることが出来ました。
『わたしのかあさんー天使の詩ー』の撮影日です。私が産まれる以前から創立されていた日本最古の独立映画会社。更に社会に対する強いメッセージを訴え続け、女性監督としてもプロデューサーとしても有名ですから、どんな方かと楽しみにしておりましたが…とてもお元気で非常に厳しく、私達の前に撮影だったシーンではとても大きな声で、子役の子に演技指導をされていました。92歳とはいえ世間に媚びず未だ々続く挑戦心にとても歓びを感じました!どんな人も生きる意味があり、支え合ってこそ世の中は成り立つと思います。愛と勇気、思いやりを持って!人々の心の連鎖で大きな輪となる社会を切望しています。私はほんの少ししか出演していませんが…山田監督の思いと関わった全員の届けたい思いを是非感じて頂けたらうれしいです。

プロフィール

1956年、岡山県玉野市生まれ。1979年TBSドラマ『新・七人の刑事』でデビュー。NHK大河ドラマ『おんな太閤記』『元禄繚乱』『功名が辻』『どうする家康』などに出演。シリーズでも『法医学教室の事件ファイル』は27年間続き、『課長島耕作』ではCMにもなった。『勇者ヨシヒコ』シリーズなどヒットドラマに出演し、映画では『相棒劇場版Ⅲ』『救いたい』『ニセコイ』など、舞台は『葵の上/卒塔婆小町』などで活躍。

春風亭昇太

春風亭昇太

清子の兄 谷岡太郎

コメント

清子の兄「谷岡太郎」を演らせていただきました。
良心の塊のような太郎さんを僕みたいな人間が出来るのかと心配しながら撮影に入りましたが、あれ以上シーンが多かったら太郎さんが乗り移ってしまって、番組でも座布団取らずに、あげるばかりになってしまうところでした。
今回は東京の石神井公園周辺でのロケ。かなり通行量も多い場所だったんですが、近所の皆さんには撮影に協力していただき、改めて映画作りは色々な方の協力に支えられているんだなぁと感じたお仕事になりました。

プロフィール

昭和57年(1982年)春風亭 柳昇に入門、平成4年(1992年) 真打昇進。
平成12年度(2000年) 第55回文化庁芸術祭大賞受賞 古典問わず高い評価を得ている実力派真打。 演劇への出演も多く、ミュージシャンとのライブも意欲的に行なうなど、ジャンルを越えて積極的に活動している。
また長年にわたる「お城めぐり」が高じ、著書の発行、講演、城イベントの出演も多い。

辰巳琢郎

辰巳琢郎

優子の夫 河合信夫

コメント

たった一日だけの参加でしたが、濃密な時間でした。常盤貴子さんのパーティーでのスピーチのシーン。最前列で聞いていて、心が震えました。すぐ傍には、車椅子に乗った山田火砂子監督が、すごいオーラを放ちながら演出されています。映画がやるべきことを、淡々と続けて来られた監督の、執念のような気迫。現場に居られて、幸せでした。
時代が違うので、かあさんとはお会い出来ませんでしたが、写真でしか拝見してない寺島しのぶさんの、清子さんの姿を想像するだけでわくわくします。「早く完成した映画を見たい」と思わせる作品にクレジットされて、嬉しい限りです。願わくは、出来るだけ多くの方々に見ていただけますように!

プロフィール

京都大学文学部在学中は、関西では人気実力ともにナンバーワンの『劇団そとばこまち』を主宰。卒業と同時にNHK朝の連続テレビ小説『ロマンス』で全国区デビュー。以来、知性・品格・遊び心と三拍子揃った俳優として活躍中。食通・ワイン通としても知られ、『日本のワインを愛する会』会長を務める他、数々のワイン騎士団の騎士号を持つ。著書に『やっぱり食いしん坊な歳時記』『日本ワイン礼讃』など。近畿大学文芸学部客員教授。国連WFP協会顧問。

山田邦子

山田邦子

老人 竹田信子

コメント

コント以外で真面目?に高齢の痴呆症の役と初めて向き合ってみました。トンチンカンでも自分なりにおしゃれをして孫に手を引かれ危なっかしいけれど幸せなおばあちゃんです。きっと私もそのうちにゆく道でしょうからこの作品に参加出来ていろいろ考えさせられる良いきっかけになりました。撮影の1ヶ月前に母が亡くなり89歳(老衰)で大往生でしたが、ちょうど私も「かあさん」について考えているタイミングでした。
デビュー当時は遅刻しそうな私を車で送ってくれたり、衣装を縫ってくれたり、慣れない海外ロケに同行してくれたり。当たり前だと思っていた日常も失ってから振り返ってみればたくさんの感謝しかありませんでした。
「ありがとう、わたしのかあさん」。

プロフィール

・1980年 芸能活動開始。
・1981年 デビュー曲「邦子のかわい子ぶりっ子バスガイド編」で有線大賞新人賞受賞。「オレたちひょうきん族」「やまだかつてないテレビ」などで人気になり多数の冠番組を持つ。
・1988~1995年 NHK好きなタレント調査で1位。
・2020年 YouTube「山田邦子 クニチャンネル」開設。
・2022年10月12日 テイチクよりミニアルバム「ザ・山田邦子カーニバル!」を発売
・2022年/2023年ABC朝日放送系列「M-1グランプリ2022/2023」審査員

窪塚俊介

窪塚俊介

愛清園・副園長 渡辺健太郎

コメント

温かな物語の中に、家族の関係、障がい者との関わり方を通して、実にたくさんの考えさせられる、考えなければいけない現状を登場人物たちが分かりやすく語ってくれています。日本が、ひいては世界が向かう未来を憂慮し、妥協することなく一つの作品として昇華させようとする山田火砂子監督のバイタリティーと映画を信じる心には本当に脱帽です。どこかで聞いた「魂は年を取らない」という言葉がどんぴしゃり。お名前とパワフルさは予々伺っていましたが、今作で初めてお会いできました。その初めましての衣装合わせで、ファーストフードを頬張りながら、世間話に花を咲かせる監督の姿がかわいらしく、おもしろく、なんとも力強かった(笑)そんな山田監督のもと、考えすぎることもなく等身大のまま芝居をさせていただきました。今はいち観客として、錚々たる俳優陣で紡ぐ家族の物語の完成を楽しみにしております。

プロフィール

1981年生まれ、神奈川県出身。慶應義塾大学理工学部在学中に、ロサンゼルスのリー・ストラスバーグ演劇学校に留学。2004年の帰国を機に、俳優業を本格的に始め、2005年映画「火火(ひび)」でスクリーンデビュー。以降、数々のドラマ・映画・舞台に出演。 近年の映画出演作として、「花筐/HANAGATAMI」(17年)、「スカブロ」(17年)、「エリカ38」(19年)、「海辺の映画館 キネマの玉手箱」(20年)、「大コメ騒動」(20年)、「女たち」(21年)、「空のない世界から」(22年)、「青すぎる、青」(23年)、そして「未帰還の友に」(23年)では主演を務めた。

監督・スタッフ

監督・ゼネラルプロデューサー山田火砂子

幸せとは何か、貧しくとも豊かな家庭とは、
泣き笑いのあるこの映画をぜひお楽しみください。

私の知的障がいの長女が通った大塚養護学校で長年お世話になった菊地澄子先生の書かれた『わたしのかあさん』を映画化しました。
知的障がい者の両親の長女として高子は生まれました。秀才だった高子が小学三年生になって両親の障がいに気がつき荒れるところからドラマは始まります。しかし、周りの人々の感化によって「障がいを持っていたのが自分だったかもしれない」と言う事に気がつき、だんだん心を取り戻していくのです。
優秀ならIT企業などで働けば金銭的には楽だったかもしれないのに、後年、高子は福祉の道に進みます。糸賀一雄先生、田村一二先生、池田太郎先生方の影響を受けましたが、最も影響を与えたのは、無垢な心の母親です。悪は善に負けるがテーマです。母の悪口ばかり言っていた近所の人達も、だんだん仲良くなって、子供を預けるなど、母を信頼していきます。周囲の人々の心を変えていく母の姿を見た高子は福祉の道に生きる決心をするのです。
障がいの両親役に、寺島しのぶ、渡辺いっけい、友人の父親に船越英一郎、先生役に東ちづる、糸賀一雄先生役に宅麻伸、そして成長した高子を常盤貴子、その親友に安達祐実、ほかたくさんの演技派の俳優さんが参加して豪華メンバーのすばらしい映画となりました。福祉映画もここまで来たかと感動しています。
幸せとは何か、貧しくとも豊かな家庭とは、泣き笑いのあるこの映画をぜひお楽しみください。

山田火砂子プロフィール

東京生まれ。戦後女性バンド「ウエスタン・ローズ」で活躍後、舞台女優を経て、映画プロデューサーに。実写版「はだしのゲン」、「春男が翔んだ空」、「裸の大将放浪記」など数多くの映画を製作・公開した。初の監督作品としては、アニメ映画「エンジェルがとんだ日」がある。これは重度の知的障がい者である長女とともに歩んできた半生を題材としたもの。「石井のおとうさんありがとう」は平成17年度児童福祉文化賞を受賞。著書には「トマトが咲いた」があるが、これは娘2人を育てながら、 映画のプロデューサーとしてがんばってきた泣き笑いの29年間をまとめたもの。他に「嫁見る火砂子さん石井十次を撮る」。また学校・施設・イベント等で、福祉、教育、子育て、平和など幅広いテーマで講演活動も行っており、実績も豊富である。平成22年 日本映画テレビプロデューサー協会功労賞受賞。同年、第55回映画の日執行委員会表彰。平成23年、児童福祉文化賞 特別部門賞受。

山田火砂子,寺島しのぶ,常盤貴子
「週刊金曜日」1月12日号掲載写真

撮影監督髙間賢治

1949年東京都生まれ。 東京都立大学経済学部在学中から若松プロで撮影助手を始め、76年CMカメラマンとして独立。79年『月山』で劇映画デビュー。 81年文化庁在外研修員として1年間渡米、ジョン・アロンゾ、ジョン・オルコット、ゴードン・ウィリス、ヴィルモス・スィグモンド、オーウェン・ロイズマンに撮影技術を学ぶ。 帰国後、山川直人監督の『ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け』、金子修介監督の『1999年の夏休み』『デスノートthe Last name』、中原俊監督の『12人の優しい日本人』、三谷幸喜監督の『ラヂオの時間』、中江裕司監督の『ナビィの恋』、小林政広監督の『春との旅』、宮武由衣監督の『JAZZ爺MEN』、杉野希妃監督の『マンガ肉と僕』、林弘樹監督の『惑う』、ユン・ソクホ監督の『心に吹く風』、和田秀樹監督の『私は絶対許さない』、村橋明郎監督の『山中静夫氏の尊厳死』などを撮影。共訳書に「マスターズ・オブ・ライト」著書に「撮影監督ってなんだ?」「シーナ映画とコーキ映画」「髙間賢治の映画撮影記」がある

題字・ホームレスの男 倉田十郎小倉蒼蛙

小倉蒼蛙

幼少期を鹿児島県甑島で過ごし、7歳で上京、9歳からエキストラとなり多くの時間を撮影 所で過ごす。以来64年、出演ドラマは330タイトル、映画は130本。俳人となり26年、俳句を広めることにも心血を注ぐ。2019年には、仲雅美、江藤潤、三ツ木清隆とフォネオリゾーンを結成、歌手デビューを果たした。代表作 映画「股旅」「仁義なき戦い 頂上作戦」「ヒポクラテスたち」ドラマ「それぞれの秋」「ヨイショ」「俺たちの朝」「昨夜のカレー、明日のパン」「今度生まれたら」

音楽・主題歌朱花

朱花

大分県別府市生まれ。歌手、作詞・作曲・編曲家。
幼少の頃より様々なジャンルの音楽を学び、上京後、2000年より「後藤やすこ」の名で本格的に音楽活動を開始し、数多くのイベントやコンサートに出演する。
山田火砂子監督とは社会福祉法人 滝乃川学園での出会いをきっかけに、映画『大地の詩−留岡幸助物語−』・『明日の希望−悲しみよありがとう 高江常男物語−』・『望郷の鐘−満蒙開拓団の落日−』・『われ弱ければ 矢嶋楫子伝』の主題歌を担当。

  • プロデューサー上野有
  • 脚本坂田俊子・山田火砂子
  • 音楽朱花
  • 撮影監督髙間賢治J.S.C
  • 美術山下修侍A.P.D.J
  • 照明上保正道
  • 録音前田一穂
  • 編集岩谷和行
  • 効果大塚智子・柿添真希
  • 衣裳片桐利依子
  • ヘアー・メイク小堺なな
  • 助監督永関勇
  • 演出応援近藤俊明
  • 制作部浦上嘉久
  • 制作応援櫻井陽一・赤間俊秀
  • スチール前田昭二
  • 製作現代ぷろだくしょん

原作

『わたしの母さん』

作:菊地澄子 絵:山根 出版社:北水
児童福祉文化賞受賞作品(平成元年)

周りの大人とちょっと違った行動をする母に小学4年生の高子は戸惑っている。そんな母に反発ばかりしている高子は母が知的障がい者であると知る。いつも空回りしながらも懸命に子育てをする両親に戸惑い、葛藤しながらも向き合っていく高子と、時にやさしく、時に厳しく、見守り援助する周囲の人々。成人した高子は、現代の子育てをする親たちが直面しているさまざまな社会の問題に目を向けて考えることになる。

菊地澄子プロフィール

1934年、広島県に生まれる。高校時代より短歌誌や新聞に短歌を発表。1970年より、早船ちよ、井野川潔に師事し、児童文学を学ぶ。大学卒業後、都立高校・養護学校・大学非常勤講師等、40年間教育実践に従事し、進路支援および読書教育に力を入れる。現在、東京都八王子市在住。発達が気になる子どもの相談所を開設し、相談活動を行っている。日本児童文学者協会会員/日本子どもの本研究会会員/児童文化の会会員/障がいと本の研究会」代表

わたしの母さん表紙

後援・賛同

この映画に対して、下記の団体に後援をいただいております。(敬称略・順不同)
皆様のご寄付・ご協力ありがとうございます。

※皆様全員のお名前を掲載したかったのですが、掲載をご希望されなかった方や、
掲載希望確認の連絡が取れなかった方もいらっしゃいますので、ご了承ください。

この映画に支援してくださった方々

  • 岡本 和子
  • 安間 孝明
  • 中村 光一
  • 宮本 和彦
  • 青木 さくら
  • 社会福祉法人北海道光生舎
  • 藤川 妙子
  • 西原 洋子
  • 上野 一彦
  • 安達 幸裕
  • 一般社団法人 一輪花
  • 益永 陽子
  • 川嵜 俊子
  • 武藤 津恵子
  • 今商事株式会社 今野 知之
  • 山平 利恵
  • 丸山 栄子
  • 松本 久子 
  • 菊地 澄子
  • 浅野 一恵
  • 塚田 裕見子
  • 望月 正子
  • 桜井 あけみ
  • ナカハラ ヒロコ
  • 飯塚 正樹 
  • 川口 早苗
  • 吉朝 加奈
  • 吉朝 つぎえ
  • 植竹 正義
  • 長野キリスト集会
  • 株式会社 青木工務店
  • 中山会計事務所
  • 落合ファミリークリニック
  • 日本クリスチャン女性禁酒同盟
  • 株式会社明光トレーディング
  • 星 登志雄
  • とぶき育成園保護者会
  • 福田 泰子
  • 松田 英樹
  • 嘉数 睦
  • 中村 良子
  • 全国重症心身障害児(者)を守る会
  • 中島 みち子
  • 稲垣 滋彦
  • 髙尾 八恵子
  • 湖東 京至
  • 柴田 利行
  • 杉下 武仁
  • 多田 誠一
  • 加藤 満
  • 宮沢 伸一
  • 釼持 美枝子
  • 安達 純子
  • 永戸 千恵
  • 矢野 眞知子
  • 門間 淸
  • 小渡 律子
  • 大坪 和詩
  • 田口 貞善
  • 森 紅美香
  • 谷元 美智子
  • 船木 あい子
  • 安達 敬子
  • 安達 星来
  • 安達 幸星
  • 安達 来愛
  • 金勝 一樹
  • 金勝 友恵
  • 岩井 真花
  • 井橋 明花
  • 金勝 樹力
  • ナースクリスチャンフェローシップ

賛同

  • 田中 幹夫《弁護士》
  • 志村 聡子《立正大学社会福祉学部 教授》
  • 小関 温子《小児科小関クリニック 院長》
  • 河尾 豊司《元 滝乃川学園福祉文化室長》
  • 坂巻 煕《社会福祉法人 潤沢会 名誉会長/淑徳大学 名誉教授》
  • 室田 保夫《関西学院大学名誉教授》
  • 広瀬 玲子《北海道情報大学 名誉教授》
  • 村木 厚子《津田塾大学 客員教授》
  • 井上 博《公益財団法人日本知的障害者福祉協会 会長》
  • 上野 一彦《東京学芸大学 名誉教授》
  • 津曲 裕次《筑波大学 名誉教授》
  • 社会福祉法人 慈愛園

後援

  • 日本クリスチャン女性禁酒同盟(矯風会JWCTU)
  • 公益財団法人 日本キリスト教婦人矯風会
  • 全国特別支援教育推進連盟
    理事長 岩井 雄一
  • 全国商工団体連合会
    会長 太田 義郎
  • 公益社団法人 日本女医会
    会長 前田 佳子
  • 仙台大学
    客員教授 千葉 喜久也
  • 一般社団法人 日本更生保護女性連盟
    理事長 千葉 景子
  • 社会福祉法人 北海道光生舎
    理事長 髙江 智和理
  • 福島県男女共生センター
    館長 千葉 悦子
  • 日本基督教団
    総幹事 網中 彰子
  • 社会福祉法人 北海道家庭学校
    理事長 仁原 正幹/校長 軽部 晴文
  • 東洋英和女子学院大学
    名誉教授 石渡 和実
  • 一般社団法人 全国手をつなぐ育成会連合会
    会長 佐々木 桃子
  • 婦人国際平和自由連盟(WILPF)日本支部
    会長 久保 淑子
  • 社会福祉法人 月峰会 よろず保育園
    園長 上尾 芙蓉美
  • 一般社団法人 日本子どもの本研究会
    会長 代田 知子
  • 日本生活協同組合連合会
    渉外担当 清水 康
  • 一般社団法人 全国児童発達支援協議会
    会長 加藤 正仁
  • 一般社団法人 全国知的障害児者生活サポート協会
    理事長 加藤 正仁
  • 全国重症心身障害児(者)を守る会
    会長代行 小山 京子
  • 全日本特別支援教育研究連盟
    理事長 名古屋 恒彦
  • 公益社団法人 日本発達障害連盟
    会長 小澤 温
  • 東京都重症心身障害児(者)を守る会
    会長 安部井 聖子
  • 社会福祉法人 石井記念友愛社
    理事長 児嶋 草次郎
  • 明治学院大学
    名誉教授 加山 久夫
  • 社会福祉法人 愛成会
    理事長 仲野 栄
  • 公益財団法人 賀川事業団雲柱社
    理事長 石井 マヤコ
  • ジェンダー平等をすすめる教育全国ネットワーク
    世話人代表/女子栄養大学名誉教授 橋本 紀子
  • 日本キリスト者医科連盟
  • 更生保護法人 日本更生保護協会

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〒161-0034 新宿区上落合2-22-23上落合ハイツ409
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